カテゴリー: Seminar 犬の経絡漢方療法 師範養成講座 in大阪


2019年8月3日

現代のお薬のように、生薬の薬理作用を理解した上で様々な症状を見て処方を決めていく方法に加えて、当院で開発した経絡検査によって主要臓器の不調部位を見つけ重症度を判定し処方を決めていく方法により、対症療法と根治療法を同時に行っていく方法を学びます。

わんちゃんの身体、生薬、診断方法、処方決定のためのトレーニングと習得する知識と技術はかなりのボリュームがあります。
継続的学習、根気、熱意があれば必ず身に付きますので、ご自分のわんちゃん猫ちゃんを体に優しくケアしたい方、動物のケアに生かしたい方にお勧めいたします。

犬の経絡漢方療法 師範養成講座
1. 基礎理論 ~漢方を使って治すための東洋医学的基礎知識~
西洋医学的な観点は既に持っていますので、ここでは東洋医学の観点からも病気をケアできる目を養う基礎を学び、実習を理解するための土台を作ります。

① 陰陽
② 気、血、水
③ 犬の経絡
④ 経絡の反応と病気のステージ

2.五臓六腑の働きと症状 ~漢方を用いるための東西医学による臓器観
西洋と東洋の臓器の働きや認識の違いを学びながら、東西の医学の臓器観を理解します。
実習で学ぶ経絡検査において各臓器の不調時に現れる反応点について学びます。

① 肺 ② 肝 ③ 心 ④ 脾胃 ⑤ 腎 ⑥ 大腸 ⑦ 小腸 ⑧ 膀胱
⑨ 脳 ⑩ 生殖器

3.治療に用いる主要な生薬及び漢方処方 ~薬の性質と薬理作用
1) 薬性(五性、対象臓器、薬効)
生薬のもつ薬効、生薬の効く臓器等、生薬を治療に用いるための基礎を学びます。

2) 生薬および名方 ~薬理、薬効、対象臓器~
犬の漢方療法で用いる生薬や頻用する処方の薬理作用と東洋医学における薬効、臨床における使い方を学びます。また、経絡漢方における生薬、処方の使用例も学びます。
・生薬の薬理作用
・生薬の五性、帰経、効能
① 解表薬 ② 瀉下薬 ③ 清熱薬 ④ 利水滲湿薬 ⑤ 怯風湿薬 ⑥ 温裏薬
⑦ 芳香化湿薬 ⑧ 理気薬 ⑨ 理血薬 ⑩ 補養薬 ⑪ 固渋薬 ⑫安神薬 ⑬芳香開竅薬 ⑭ 止咳薬 ⑮ 消導薬 ⑯ 頻用する漢方処方群

4. 診察法(実習)
① 視診
元気と症状を知る方法を学びます。診るべきポイントをチェックすることで治療方針、治療効果の推測が出来るようになります。

② 問診(飼い主から愛犬の情報を聴き取り、身体の内部の状態を推察する)
臓器機能の状態を知るための聴き取り項目、聴き取りの方法を学びます。問診によって主要臓器の状態を推察できるようになります。

③ 触診
経絡検査(臓腑の調子を知る)、撮診(血行状態を知る)、腹診(腸の動きを知る)によって諸臓器の働き、血液リンパ液の動き、体液の偏在を把握します。

1) 冷え
血行障害の有無、血行の偏在、臓器の不具合を知る方法を学びます。

2) 燥湿
浮腫むこと、乾燥することで病気となることが非常に多いです。水分の代謝、偏在、保水状態を知る方法を学びます。

3) 気(機能)の偏り
犬種、個体毎に病気が起こりやすい部位を知る方法を学びます。既に病気となっている機能低下、機能亢進の領域を知ります。

5. 原因の診断法及び漢方処方の決定方法
1)診断法
わんちゃんからの生体情報を収集して、臨床経験に基づいた診断理論に従って病気の原因を探す診断方法を学び、更に基本処方を選択する方法を学びます。

2)漢方処方の法則
漢方の処方を決める際に念頭に置くべきこと、漢方を効かせる体内環境の作り方、投与量の考え方と決め方、新薬との併用、投与方法、禁忌など漢方治療で大きな治療効果を出すための知識を学びます。

3)漢方処方を様々な症状に応じて使いこなすシュミレーショントレーニング
漢方処方の構成生薬の薬性から、その処方が体内でどのように働くかをシュミレーショントレーニングするコツを学びます。コツを身に付けると漢方処方を様々な病気に自由に応用が出来るようになります。

4)症状、診断結果に基づいた治療指針と処方内容の決定方法
西洋医学の薬理作用の理解と実習で学んだ診断法の結果から処方を決める方法を学びます。

6. 癌、癲癇の漢方療法
本講座では難治性疾患である癌と癲癇に絞って、今までに得られた知見から有効であった漢方療法を学び、またその他の有効であった付随的な療法もご紹介いたします。

(1)癌、癲癇の漢方療法
1) 癌、癲癇に対する漢方の考え方
漢方の癌に対する考え方を学びます。癌というものに対する視点、アプローチを変えて漢方治療に結びつけます。

2) 癌、癲癇に対する漢方治療の指針、処方選択
経絡検査の結果に基づいた固形癌の治療指針、処方選択について学びます。
また、抗がん剤治療中の副作用を軽減する漢方処方について学びます。
癲癇は脳血流に作用する生薬が有効です。これを主体とした処方選択について学びます。

7.生薬を使った実習
◎ 薬用植物園で漢方用生薬を学ぶ
◎ 生薬酵素ジュースの作成&評価
◎ 生薬軟膏の作成&評価
◎ 処方を考えてオリジナル煎じ液を作成&評価

費用:54万円(税込、テキスト代、副教材代、認定証発行代込)
定員:6名
日程:総学習時間約80時間(全12回予定、習得度合、授業の進捗によって回数増の場合あり)
第2回目以降の日程は受講者の希望日を調整して決定いたします。

お申込:

フェイスブックメッセンジャー又はプラーナ和漢自然医療アニマルクリニック(http://animalclinic-wakan.com/)のご予約ご相談フォームよりお名前、ご住所と講座名を記載の上お申込ください。

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